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楽器の買取価格は、売り先を変えるだけで4〜5倍の差がつくことがあります。

リサイクルショップで3,000円と言われたベースが、楽器専門の買取店では1万5千円だった。

こういう話は中古楽器の売買では珍しくありません。

弾かなくなったギターやベースをクローゼットに入れたまま5年以上という人は多いですが、楽器は置いておくだけで相場が下がっていきます。

種類別の相場感と、損しないための売り方を整理しました。

楽器の買取相場は種類とメーカーで桁が変わる

楽器の買取相場は、種類とメーカーの組み合わせで大きく変わります。

手元の楽器がどのあたりの価格帯に入るか、ざっくり把握しておくだけでも売り方の判断がしやすくなります。

ギターやベースは数千円から数十万円まで幅がある

ギターとベースは中古楽器市場でもっとも取引量が多いジャンルです。

ノーブランドの入門モデルなら数千円ですが、GibsonやFenderの人気モデルになると数万円〜数十万円の査定がつくこともあります。

種類買取相場の目安
エレキギター(国産入門モデル)3,000〜15,000円
エレキギター(Gibson・Fender等)30,000〜200,000円
アコースティックギター(YAMAHA等)5,000〜30,000円
アコースティックギター(Martin・Taylor等)50,000〜300,000円
エレキベース(国産入門モデル)3,000〜20,000円
エレキベース(Fender・Musicman等)30,000〜150,000円

同じメーカーでも型番で価格帯はかなり変わります。

たとえばFender Japanのストラトキャスターは1〜3万円のことが多いですが、Fender USAの同モデルになると5万円以上。

日本製と米国製で部品や木材の仕様が違うため、中古市場での評価に差が出ます。

ピアノや管楽器やエフェクターの相場も確認する

ギターやベース以外の楽器も、中古市場では活発に取引されています。

種類買取相場の目安
電子ピアノ(YAMAHA・CASIO)5,000〜30,000円
アップライトピアノ(YAMAHA・KAWAI)50,000〜250,000円
サックス(YAMAHA・Selmer等)30,000〜200,000円
トランペット(YAMAHA・Bach等)10,000〜80,000円
エフェクター(BOSS・MXR等)1,000〜15,000円

電子ピアノは重くて自力で運べないため、出張買取を使うのが現実的です。

エフェクターは1台あたりの単価は低めですが、小さくて軽いので宅配買取との相性がいい。

ギターやベースと一緒に段ボールに入れられるので、ついでに送ってしまうのが楽です。

高値がつく楽器に共通する条件

同じ種類の楽器でも査定額には大きな開きがあります。

何で差がつくのかを知っておくと、売るタイミングや準備の仕方が変わります。

メーカーと型番が査定の土台になる

楽器の買取価格は、メーカーと型番でおおよその相場が決まります。

Gibson Les Paul StandardやFender Stratocasterのように、中古市場で安定した需要があるモデルは値段が落ちにくい。

逆に、初心者向けの入門モデルは新品価格自体が安いため、中古だと数千円にとどまることがほとんどです。

限定モデルや生産完了品は、流通量が減るぶん年数が経っても査定額が上がる場合があります。

YAMAHAのSGシリーズのように、一度生産が終了してから再評価されたモデルは新品時より高い買取額がつくケースも。

「古いから安い」とは限らないのが楽器の中古市場です。

型番が分からない場合は、ヘッド裏のシリアルナンバーやボディ内部のラベルを確認してください。

メーカーの公式サイトでシリアルから製造年や仕様を調べられることもあります。

付属品と楽器の状態で査定額に差がつく

メーカーと型番で相場の土台が決まった後、上下を分けるのが付属品と状態です。

チェック項目査定への影響
ハードケースの有無あるだけで数千円〜1万円の差
保証書や取扱説明書揃っていると印象が良くなる
フレットの減り弦を押さえる金属部分のすり減り。重度で減額
ネックの反りネックが弓なりに曲がった状態。弦高が変わり弾きにくくなる。程度によって中〜大幅減額
ボディの打痕や塗装剥がれ小さな打痕は影響小。大きな傷は減額対象
電子楽器の動作不良音が出ない場合はジャンク扱いも

ハードケースの影響は意外と大きい。

配送時に楽器を保護できるかどうかに直結するため、宅配買取では特に重視されます。

ソフトケースしかなくてもケースがあるのとないのでは印象が変わるので、必ず一緒に出してください。

楽器の売り方をおすすめ順に比較する

楽器の売り先は主に3つあります。

高く売りたいか手軽に売りたいかで、選ぶ方法が変わります。

売り方手間買取額の傾向向いている人
楽器専門買取申し込みと発送 or 出張高め相場に近い価格で売りたい
リサイクルショップ店舗に持ち込み低め少量ですぐ現金がほしい
フリマアプリ出品〜やり取り〜発送高め(ただし手間大)高額モデル1〜2本だけ

楽器専門の買取業者は査定の精度が高い

楽器専門の買取業者は、メーカーや型番ごとの中古相場を熟知したスタッフが査定します。

イシバシ楽器のような老舗は、モデルの年代や仕様の違いまで見て査定額を出してくれます。

宅配買取に対応している業者なら、梱包キットを送ってもらって楽器を詰め、集荷に出すだけで完結。

重いベースアンプやキーボードでも、自宅から出なくて済むので体力的な負担はほとんどありません。

大型の楽器がある場合は、スタッフが引き取りに来てくれる出張買取を使うのも手です。

リサイクルショップは手軽だが安値になりやすい

ハードオフのようなリサイクルショップは、近くに店舗があればその日のうちに売れます。

ただし、楽器に詳しくないスタッフが査定するケースも多く、メーカーやモデルの価値が査定額に反映されないことがあります。

Fender Japanのベースが3,000円と言われて持ち帰り、専門店に出したら1万5千円だったという話は珍しくない。

ノーブランドの入門モデルで「とにかく早く手放したい」なら手軽ですが、メーカー品を持っているなら専門店の査定を先に受けたほうがいいです。

フリマアプリは高額な楽器だけに絞る

メルカリやヤフオクなら、買取店の査定より高く売れることがあります。

ただし、楽器のフリマ出品はハードルが高い。

写真撮影、商品説明の作成、購入者とのやり取り、そして梱包。

ギターやベースはネック折れが怖いので、ハードケースか専用ダンボール+緩衝材での梱包が必須で、1本あたり30分以上はかかります。

配送中にネックにヒビが入ったり塗装が剥がれたりすると、返品やクレームに発展するリスクもあります。

「このギターだけは相場が高い」と分かっている1〜2本だけフリマに出し、残りはまとめて買取に送るのがバランスのいいやり方です。

査定に出す前にやっておく準備

売り先を決めたら、査定に出す前にいくつかやっておくと結果が変わることがあります。

どれも数分で終わるので、面倒がらずに済ませてしまいましょう。

ボディを拭いて動作確認するだけで印象が変わる

最初にやるのはボディの拭き掃除です。

長年放置していた楽器は指紋やホコリがかなり付いています。

柔らかい布で乾拭きするだけで、見た目の印象がだいぶ変わる。

金属パーツにサビやくすみがある場合は、金属用クリーナーで軽く磨いておくと査定時の印象がよくなります。

エレキギターやベース、キーボード、エフェクターなどの電子楽器は、通電確認もやっておいてください。

シールドを挿して音が出るか、ノブを回してガリ(ザザッというノイズ)が出ないかを確認するだけで十分です。

音が出ない状態で査定に出すと、ジャンク品扱いで大幅に減額されることがあります。

なお、弦のサビは気にしなくて大丈夫です。

査定後にどうせ張り替えるので、サビた弦のまま送っても査定額には大きく影響しません。

楽器も不用品もまとめて手放すのが手っ取り早い

楽器を売ると決めたなら、クローゼットや押入れに一緒にしまっているものも見てみてください。

聴かなくなったCD、読み終わった本、使わなくなったヘッドホンやオーディオ機器。

「捨てるのはもったいないけど使わない」ものが出てくるはずです。

楽器専門の業者だと楽器以外は断られますが、ジャンルを問わない総合買取なら仕分けなしでそのまま受け付けてもらえます。

いらなくなったらバイキングへ送ってしまえば、楽器もCDも本もアダプター類も、分類を気にせずまとめて手放せます。

弾かなくなった楽器は、置いておくだけで相場が下がっていく一方です。

新しいモデルが出るたびに旧モデルの需要は減りますし、放置している間に状態も劣化します。

「いつか弾くかも」と思って5年以上触っていないなら、手放すにはちょうどいいタイミングかもしれません。